S01 過熱器の仕事
ドラムや気水分離のあと、まだ水滴を含みうる飽和に近い蒸気を、過熱器でさらに加熱して過熱蒸気にする。過熱すると同じ圧力でも温度が上がり、タービンなどでの液滴損傷を減らせる。過熱器の管の中は蒸気なので、水ほど金属を冷やさない。そのためガス側の熱が強すぎると管が先に焼ける。
- 過熱器は飽和蒸気を過熱蒸気にする
- 管内は蒸気で、水ほど冷却しない
- 過熱器管は焼損に注意する
ボイラーの構造に関する知識
ドラムや気水分離のあと、まだ水滴を含みうる飽和に近い蒸気を、過熱器でさらに加熱して過熱蒸気にする。過熱すると同じ圧力でも温度が上がり、タービンなどでの液滴損傷を減らせる。過熱器の管の中は蒸気なので、水ほど金属を冷やさない。そのためガス側の熱が強すぎると管が先に焼ける。
放射熱の強い炉の出口近くに置く放射過熱器と、対流ガス中に置く対流過熱器がある。負荷が変わると火炎の長さやガス温度が変わり、過熱蒸気温度も動く。温度が高すぎれば減温器で水を噴くなどの調整が必要になる。置き場所を覚えるときは、何のガス温度帯にさらされるかを先に見る。
再熱器は、タービンの高圧段を出た蒸気をボイラーへ戻して再び加熱し、中圧・低圧段へ送る装置である。一度仕事をした蒸気の温度を上げ、湿りを避ける。過熱器が「最初の蒸気を乾かして熱する」のに対し、再熱器は「途中まで仕事した蒸気を温め直す」。大容量発電用に多い。
過熱器は蒸気だけの管群なので、圧力を逃がすタイミングが胴より遅いと管が先に過圧・過熱する。そのため過熱器用安全弁は、胴の安全弁より先に作動するよう調整する。これは附属品管理の基本で、蒸気の出口側を先に守る考え方である。
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